日本の不動産広告などを見ると、土地の売買欄に、「築一五年古家付き」とか「築二〇年更地渡し」などと書かれています。このことからも、日本では築二〇年以上たった住宅は、ほとんど無価値として扱われていることがわかります。とくに更地渡しなどは、上物があると取り壊し費用がかかるからタダでも要らないという表現ですから、日本では中古住宅には上物価値がほとんどないのです。じつは、日本の住宅が欧米にくらべて寿命が短い理由には、物理的な耐久性以外にも、住宅に対する文化的な側面の違いがあります。とくに北米では、一定の場所にずっと住み続けるのではなく、収入や家族といったライフステージの変化に合わせて住み替えるという文化があり、生涯に住み替える回数は平均七、八回にもなります。このため自宅の建築にあたっても、将来転売が可能となる商品としての住宅を建設する必要があり、立地選定に始まり、住んでいるあいたち建物のメンテナンスに心を配って、資産価値を下げない努力をしているのです。こ
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