同世代ならではの感覚

2011.12.02

たとえば、Eさんは大学卒業を控えていた時期に、親しい友人から実家を出てシェアをしないかと誘われて、「そんな楽しそうなことを聞き逃せないと思って」参加を決めた。現在は会社員として働く彼女は、シェアの魅力について次のように話す。E:同年代で、四月から仕事を始めて、悩みも大体似ているような感じで、すごい気持ちをわかってもらえるというか、受け止めてもらったりできる。(中略)家に帰ったら、誰か部屋にいたりとか、帰って来たりとかして、その都度、そのときのテンションで話ができたりとか、「実はあのときこうだったんだよ!」っていう感じで。

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一人暮らしにこのような感覚が求められないのは当然であるとしても、なぜ「気持ちをわかってもらえる」感覚や、「受け止めてもらったりできる」感覚を、家族に求めることができないのだろうか。Eさんは続けて次のように語る。E‥家族だと「いや、大変だけど頑張って」とか、「おつかれさま」とか。返ってきて欲しい言葉が違って……理解は得られても共感は得られないというか……。Eさんが理解と共感を対比させるように、家族は、年が離れた立場も違う人間同士の関係であり、加えて、親には子どもに対する法的な監護・養育責任があるため、親子の間には、どうしても責任・期待・利害などが介在せざるを得ない。その点、友人とのシェアならば直接の利害がないうえ、同世代の持つ共通した背景・興味関心・対等性などから、共感を期待できることもシェアの魅力の一つになっている。




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