土のブロックをあきらめるという選択肢がひとつ。もうひとつは、土のブロックを使いながら、建築確認をおろしてもらうべく、折衷的な構造システムを捜し出すという途。われわれは躊躇なく第二の選択肢を選んだ。コンクリートの構造フレームの外側に、土のブロックを積み上げ、その二つの構造システムを、スチール製のジョイント金物で緊結するというのが、様々な試行錯誤の末に、われわれかたどりついた解決策であった。純粋な「土の建築」ではなく、コンクリートと土を併用した「不純」な建築であるという見方もできる。
[参考サイト]
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「自然素材原理主義者」はそう判断するかもしれない。「そんな不純なやり方をするくらいなら、上なんて使わない方がいい」。これが原理主義者の判断である。しかし、われわれは原理主義を採用しない。原理主義は建築というリアルな世界には不向きである。もし、原理主義でいくならば、自然素材は間違いなく、この世の建築の中から、ひとつ残らず消えてなくなるであろう。自然素材は様々な弱さをかかえている。今日の建築素材の基準に照らしあわせれば、欠点だらけである。その「弱さ」をサポートするために、われわれは知恵をしぼる。時として、コンクリートや鉄の助けが必要なこともある。もちろん、できるだけ、そんな助けは借りたくはない。しかし、そうすることで救える時に、救うことをせず、自然素材自体を放棄する途を、われわれは選ばない。